第一回通過企画『孤高のシングラリティ』のシナリオを応募させていただきました。

http://estar.jp/.pc/_novel_view?w=23227511


シナリオ形式って、こんな感じで大丈夫なんでしょうか……。とある方から教えていただいたサイトを参考に、見よう見まねでやってはみましたが。
「ト書き(小説で言う地の文のようなもの?)は映像で見てわかるものしか書いてはいけない」ルールが、小説形式と勝手が違いすぎて慣れませんね。変に気を遣って疲れたので、当分シナリオ形式で書くのは遠慮したいです……。

さて、せっかく久しぶりに記事を書いているので、今回応募しました『孤高のシングラリティ』という作品について、シナリオを応募するにあたって注意した点や勝手に頭の中で決めた設定を。作者様公認ではございませんのでご注意ください。

まず、『孤高のシングラリティ』がどのような話か。

大切な人や仲間のために絶望の淵でもあきらめない男の孤独な戦い。
人型ロボットによる情報戦が展開されている時代。
世界統一政府を目指す連合国と抵抗を続ける一部の国々が戦争をしていた。
一度目の海戦が終わり緊張が続く中、
トシユキが二度目の海戦から導入される
シングラリティのパイロットに選ばれ、
巨大人型兵器による情報戦を開始する。
(『メカつく』公式サイトより)

すみませんコピペした場所が悪かったです。
詳しくは企画書の方を読んでいただきたいところですが、大雑把に説明いたしますと……。

1.連合軍vs一部の国々の戦争もの。戦場は海上。
2.艦船含む兵器の類はほぼ無人化(それ以外の兵器性能は現実と大差がない)。旗艦(有人)で戦術を支持して戦わせる。
3.二度目の戦いから旗艦が人型ロボットへ。主人公がパイロットとして1人で戦う。

というお話です。
ロボットものの艦隊戦といえば、大抵の舞台が大空や宇宙、主戦力はロボット……なんて形式が多いと思われます(陸上戦も少なからず存在しますが、その場合でも主戦力がロボットである点は変わらないでしょう)。
現実の戦争と全く違う形式で戦うので、アニメで戦っている方法こそが”その世界の戦争における定石”となるわけですね。
逆に『シングラリティ』では、旗艦がロボットである点を除けば、ほとんどの兵器が現実と同等レベルの性能だそうです(一部例外はありますが)。つまるところ、基本的な戦術は”近代艦隊戦”のそれとほぼ同じものとなります。
私は海戦というかミリタリー系の知識自体がほぼ無い人なので、今後の参考にと、近代艦隊戦について軽く調べてみました。

●お互いに数百kmほど離れたところからミサイルで攻撃し、あれこれ手段を尽くして被弾しないようにする。

一言で表すとこんな感じだそうです。某艦◯れみたいに、戦艦同士が近づいてドンパチやるのは今ではあり得ないとのこと。

って、遠距離で打ち合うならロボットいらないじゃん!!

……と思ったのですが、よく企画書を読むと
「条約により戦闘区域が制限されている」
そうです。企画書をちゃんと読み込んでないのがここでバレますこれなら遠距離でミサイル撃ちあうだけにならず済みそうですね。こういうところまで考えてあるのが、通過した企画書の評価された点なのでしょう。
とはいえ、お互いに敵艦隊が視界に入っている状況で「さあ攻撃するぞ」なんてわけにも行きませんし、旗艦同士が最低でも20km(主砲によるミサイル迎撃が開始される距離)以上離れた状態がスタートだろうと勝手に設定。物凄いレーダーなら、このくらいの距離でも捕捉できるみたいなので、陣形は完全にバレバレですね。

続いて気になったのが、ロボットの扱い方について。
作者様のシナリオによりますと、本作に登場するロボット【シングラリティ】は、銃や刀を使って艦隊や敵【シングラリティ】と直接戦うそうです。つまり遠く離れた敵艦隊にこいつをぶつける必要があるわけです。
現代艦は「当たらなければどうということはない」理論の下、装甲が非常に薄いようですね。被弾するリスクを考えると、近づいて殴りあうより遠方からワンチャンス狙う方が利口なように思えます。
が、ありがたいことにシナリオ内でちゃんと理由付けされておりました。”お互いに防御性能が高すぎて、遠方の攻撃は決定打にならない”のだそうです。
遠くから攻撃すれば、それだけ対応するための時間が与えられる。だから対応させないために近づいて攻撃する。こちらの対応時間も減るため諸刃の剣ですが、近接戦を挑む理由としては十分ですね。

実際に艦隊を接近させようとすると、今度は潜水艦やら航空機やらが邪魔になりますので、【シングラリティ】が既存兵器に対し”近接戦闘で有利をとれる”ことをアピールするという建前の下、さっさと退場していただきました。敵艦に寄って死角に入れば一方的に倒せる=近接戦闘推奨の理由付けです。
なお、装備換装の設定は企画書中にありませんでしたが、「戦艦に搭載できるサイズの機体に武装がどこまで積めるか」を考えると、正直そんなに搭載できないだろうなと考えてます。でしたら、作戦行動に合わせて武装を取っ替え引っ替えしてる方が、見せ場の1つとして使えるのではないかなと考えて勝手に導入しました。せいぜいバックパックや手持ち武器を変える程度ですが、様々な状況に対応できる汎用兵器っぽさは出てくれたかなと。
移動方法が明確に言及されていなかったので、ブースターが無いと空を飛べない点と、多分海中戦闘はしないだろうという勝手な想像から、水上をホバリング移動する方向で書いてみました。

近接戦闘の描写は勢いで書いたところが多いので、あんまり気を遣ってはません。
従来の艦隊戦との差をもっと出すために、自軍兵器がいくら壊れても旗艦シングラリティを落とせば勝ちなので、無人兵器であることを利用し特攻させたり(ついでに敵がこちらのデータにない戦術をとれる点をアピール)、有人機であれば戦術外の行動をとれる点をアピールするためにあえて味方機を撃ったりした程度です。

……とまあ、シナリオの裏にはこんな考えがありますよ。ということで。
初めの方でも触れましたように、私はミリタリー系の知識が皆無な人なので、ミリタリーに詳しい方が今回上げたシナリオを読まれたら、甘い点や違和感のある箇所を見つけるのではないかなと思います。
もし「この程度じゃ納得いかない!」と感じられる方がいらっしゃれば、ぜひともシナリオの方を投稿してみてください。